漢詩についてのワンポイント アドバイスD

漢詩の決まりごと

〔A押韻〕:押韻とは、一定の句の末尾に同じ響きを持つ字を置くことです。

韻を踏む字は、だいたい日本語で音読みしても(例外あり)、哀(アイ)、廻(カイ)、来(ライ)、杯(ハイ)等、共通する音を持つ字になります。

五言詩は偶数句末に、七言詩は、第一句末と偶数句末とに押韻します。

〔B対句〕:対句は律詩のみに当てはまるものです。一聯を構成する二句が、語句の意味からも、語句の配置の仕方からも、対照的、

即ち、対になっていることです。律詩では、<頷聯>と<頸聯>に対句を用いなければなりません。

〔C平仄 〕:平仄は、詩を音読した時の声調の抑揚の規則です。ですから、漢字の中国語での読み方が分らないと 理解できません。

以上の四つの規則を全てきちんと守って作られた新しい形式の詩を近体詩と呼びます。

それは 見た目も内容も、そして音に出して読んだ時もとても美しい。中国詩の完成形と言えるでしょう。

漢詩紀行100選から抜粋

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